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尚学舎NEWS(8月号)

2025.08.04

今月は千駄ヶ谷本校の淺岡先生👨‍🏫のおすすめ図書の紹介です!

夏休みの宿題の
「読書感想文」
などにおすすめな本もあるので、本をあまり読んでこなかった子は低学年向けの本から、読書が好きな子は高学年向けの本から選んでもいいですね📖



🔴小学校 低学年向け

📖オススメ本

✅「ミッケ!」
無理なく語彙が増えていく良書。低学年男子はヘアクリップと言われても何のことだかわからない。
前段階として「ウォーリーを探せ」を楽しんでいると入りやすい。

✅「かいけつゾロリ」(原ゆたか)
絵もたくさんあるので、状況と文章を結びつけるきっかけになる。大きな本で読めると達成感があるのもよい。同じレベルで言うと忍たま乱太郎も。



📖オススメ漫画

✅「ドラえもん」(藤子・F・不二雄)
漫画読み方は馴染みがないと意外と難しいらしいので、入門書として。短編から入って、映画になっている大長編ドラえもんに移行できると一冊読み切る集中力がつく。
高学年~中学生になったら「藤子・F・不二雄 SF短編集」がおすすめ。最近新装版が出て書店に並んでいるので手に取りやすい。




🔵小学校 高学年向け

📖オススメ本

✅「もものかんづめ」集英社(さくらももこ)
読みやすい短さと日常を切り取る面白さで一気に引き込まれる。さくらももこが気に入ったなら、しばらく本には困らない。
また、作者が漫画家になるまでの自伝「ひとりずもう」が読書感想文向け。しかも漫画版があるので、そっちを読んでしまってもOK。

✅「モンスターハンター」(ゆうきゆう)
これがいい、というよりは映像がすぐ浮かぶような小説から入ると読みやすい例。特に読書が苦手ならなおさら。
本屋にはフリーレン、鬼滅、ハイキューなどなど並んでいるので、好きな作品から入れば大丈夫。
読書感想文にするなら、作中の行動の動機に関わる過去話や、作品間の繋ぎの話がノベライズされがちなので、そういった部分を指摘すると書けそう。



📖オススメ漫画

✅「鋼の錬金術師」(荒川弘)
親子でハマって読める。当時、小5の私は親と一緒に連載を追いかけて感想を言い合ったりしていた。また、好きな作品を作っておいかけるのは、雑誌のおかげでいろんな漫画に出会えるのもメリットかもしれない。
同作者の「銀の匙」「百姓貴族」も非常に面白く、農畜産業に自然と理解が湧く。

✅「ハンターハンター」(冨樫義博)
数年おきに生徒の間で貸し借りが流行っている印象。未完にしてほしくない名作。念能力の説明についていけるなら、説明文も余裕で読める。
最新刊まで読んで先生と一緒に「冨樫仕事しろ」と文句を言おう。

✅「ブラックジャック」(手塚治虫)
説明不要の名作。
短編なので途中から読んでもいいのが強み。文庫版ではなく、単行本サイズがオススメ(手術の細かい説明が読みやすい)。YouTubeに公式で名エピソードが上がっていたりするのでそこから入るのもあり。
本棚に置いておいて、自然と手にとってもらうのが理想かと。ここから「火の鳥」「ブッダ」「アドルフに告ぐ」などをとなりに並べておいて、ガツンと食らわせるのもアリ。



🟠中学生

📖オススメ本(フィクション)

✅「探偵ガリレオ」(東野圭吾)
ドラマや映画があるので、それが面白ければ楽しめる。
短い物語がいくつか入っている形式で読みやすいし、トリック自体はドラマで見ていたので、文章だけで説明されていてもわかる。
「白夜行」も分厚いが、映画版でもドラマ版でもハマれば読めちゃう。ミステリーの入門に。

✅「秒速5センチメートル」(新海誠)
アニメ映画のノベライズ。「君の名は」「天気の子」の新海誠作品。思春期の恋愛で傷つきたい人におすすめ。

✅「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キイス)
32歳、知的障害のあるチャーリィの日誌という体裁で進む物語。知性を手に入れ、見えている世界が変わっていく瞬間を見せてくれる。
1ページ目がインパクト大なので、一度も開かずに買って欲しい。

✅「動物農場」(ジョージ・オーウェル)
農場から怠けた人間を追い出し、動物による動物のための農場運営を同志と頑張るハートフルな物語
崩壊しちゃった某社会主義国がモチーフ。漫画版もある。


📖オススメ本(ノンフィクション)

✅「ルポ路上生活」(國友公司)
2021年、東京オリンピックの夏。路上生活のリアルを追うため、筆者自身が¥7000だけ持って路上に飛び出した。最初の寝床はなんと都庁の下。
同作者の「ルポ西成」「ルポ歌舞伎町」もオススメ。ちなみに、今なら「ルポ西成」はKindleで無料で読める。作者のYouTubeと一緒に楽しむとなおよし。



✅「本が読めない32歳がはじめて本を読む」(かまど みくのしん)
元はネット記事(https://omocoro.jp/bros/kiji/366606/)ネットライターなのに自分の記事すら読み返さない文字嫌いが、はじめてまともに「走れメロス」を読む話。32歳がメロスで泣く。しかも序盤で。
2冊目の「本が読めない33歳が国語の教科書を読む」は「少年の日の思い出」や「枕草子」になどなど、誰もが読んだことがある作品が含まれているので、中学生でも読みやすい。
読書の苦手さを体験させてくれる本でもあるので、保護者も一緒に読んでもいいかもしれない。


📖オススメ本(学術系)

✅「今日ゴリラを植えたよ」(水野太貴 今井むつみ)
子供の謎の発言を笑って楽しむ育児エッセイであると同時に、言語学のすばらしい入門書。幼い子供の中にある言語習得メカニズムの一端を感じられる。何のヒントもなく日本語を話せるようになってるだけでもうみんな天才なのかもしれない。
ちなみに、植えたのはパンジーだったらしい。

✅「進化心理学から考えるホモサピエンス」(アラン・S・ミラー)
DNAに刻み込まれた、バービー人形を理想としてしまう感性をわかりやすく解説してくれる進化心理学、行動遺伝学の入門書。
最初の一章を読めば各章どこから読んでもいいので、好きなテーマから読めばOK。タバコを吸うのも、金髪に染めるのも本能。


📖オススメ漫画

「スキップとローファー」(高松美咲)
「3月のライオン」(羽海野チカ)
「マスターキートン」(浦沢直樹)
「ヘテロゲニア リンギスティコ」(瀬野反人)
「デビルマン」(永井豪)